Kendrick Lamar?

'15年4月30日 22:54

Kendrick Lamarの突如発表された「To Pimp A Butterfly」というアルバムが凄い。
各誌で言われているように、米警官による黒人射殺事件に端を発する、アメリカにおける人種問題がこの作品の背景にはある。
同じ背景を持つ音楽アルバムならば、昨年末にこれも突如発表されたD'Angeloの「Black Messiah」がある。
また、去年くらいから俄かにブラックミュージックが転換期を迎えようとしているのは、耳聡い人なら察知していると思う。
UKだとThe Bohicasは白人×黒人のバンドだし、早熟の女王FKA Twigsや、Tinasheなどもいる。
ヒップホップに目を向ければTyler The Creator、Earl Sweetshirtも精力的であるし、若き皇帝へ足をかけたJoey Bada$$も出てきた。
彼らの共通していることは、音楽の核を90年代へ移し、そこへ今現在の最新鋭の音楽技術を盛り込んでいる。
要するに、ついこの間まで白人音楽が80年代へ回帰しているところから10年針を進めたことにあるのだろうと思う。